平成27年8月6日(木)午前10時より、恒例のお盆施餓鬼会が厳修されました。二十四節気の一つである立秋が目前にありながら、連日猛暑日が続き、まことに熱い一日でしたが、大勢の参会者が元気な姿を見せてくれました。
寺院においては、お盆施餓鬼は彼岸と並んで大切な仏教行事であり、正月とともに一年の大切な区切りでもあります。そして、すべてのご先祖様に手を合わせ、そのお蔭で私どもがあることを感謝し、みんなで先祖供養という布施ができることに感謝する。これが施餓鬼の心得となっているわけです。
奇しくも、この日はあの広島の原爆投下の日であり、今年で満七十年目の夏を迎えた日でもありました。また想えば、あの阪神大震災や東日本大震災の激甚な被災からの復興、復旧を思うにつけ、亡くなられた多くの犠牲者の方々の冥福を祈る共に、改めて平和を願い、誓う機会でもあります。
仏教では、人間の心は「六道」と呼んで六つの変化をし、人間は六道の間を生まれ変わり、死に変わりして迷い続けると言われますが、私達は「今を生きる」自己の心の在り様にしっかりと向き合って行かなければならないと思います。
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