当ホームページは、大圓山徳光院護持会にて運営しております。

 

徳光院は、臨済宗天龍寺派に所属し、夢窓国師の法灯を掲げる寺院です。 一般の方々にも門戸を広げ、座禅や写経も行っています。

社会、政治、経済的に混迷を続ける現在の状況の中、一人一人の自覚と主体的な生き方、信念、正しい行動が求められる時です。誰も皆、夫々の立場で各種問題に直面していると思われるが、長い歴史や豊かな伝統文化の中から人間の本質を学び、鍛練と智慧、熟慮に努め、清浄で正直な心を忘れず行動し生きることが、自他ともに人間の基本として、人間形成に欠かせないと思われます。

是非、当院の提唱参聴の座禅会や写経会に参加されますようお勧めします。

更新情報

2018年

11月

02日

『辨財尊天大祭:筆供養』開催のお知らせ

秋とともに木々の葉も見事に色づく季節となりました。

恒例の当山鎮守「弁財尊天祭・筆供養」を開催します。

当日は衆僧による祈祷、並びに岡山福田海による護摩供養が勇壮に行われ、この護摩の煙を浴びると無病息災と筆趣上達が叶うと云われています。ご先祖様をはじめ、日々色々なもののお蔭で生かされていることに感謝し、供養するお祭りです。

紅葉も一番見頃の好季節、是非お誘いあわせ御参詣下さるようご案内いたします。

開催日時  平成30年11月23日(金曜日・勤労感謝の日)

  ・午前10時から 弁財尊天・特別祈祷

        (お申込みされた方はこの時間にお越しください)

  ・11時から 弁財尊天大祭(万難消失・開運招福・筆趣上達)

   引き続き  筆供養・護摩供 (行者衆による護摩供)

   尚、特別祈祷の依頼は金5千円、護摩供は金3百円です。 

 当日は9時30分より廃筆奉納、特別祈祷及び護摩供を受け付けします。10時頃より甘酒、抹茶の接待をいたします。

また、廃筆以外にも古いお札・お守りや数珠などお焚き上げ致しますのでお納めください。

2018年

9月

26日

秋は彼岸から;秋彼岸会法要終わる

平成30年9月23日(秋分の日)恒例の「秋彼岸会法要」が営まれました。ここ圓山の秋の風景を楽しみに、本日も多数の墓参者でにぎわいました。

このところぐずついた天候もあって、三連休の初日からまた雨かと心配されたが、当日は思いの他天候は良く、汗ばむほどの蒸し暑さでもありました。

それでも秋色を帯びてきた境内の楠や楓が映えて時を経ても変わらぬ姿を観せて参詣者の心を癒してくれた。

最近の温暖化の影響なのか、秋の訪れが年々遅れてきている気配です。すっきりしない空、ムシムシした空気の昼間が続き、からっとした本来の秋が来るのが待たれます。

やがて深まる秋とともに、美しい紅葉も間近の円山を訪ねて引き続き皆様のご参詣をお待ちしております。

 

2018年

9月

12日

秋雨前線の影響下の開山忌

記録的な猛暑や豪雨の7月、更に猛暑日に加え過去最多に迫るペースで発生し次々と日本列島を襲った台風と豪雨の8月、今夏は異常気象の連続でした。例年太平洋高気圧が弱まる9月に入っても残暑日の予測と台風接近が心配されますが、皆様如何お過ごしですか。

平成30年9月10日(月曜日)、恒例の開山忌は、前日から秋雨前線に湿った空気をもたらしたし大雨の恐れもある中、味道会や空心会の方々も含め多数の出席者を得て執り行われました。

午前10時からの法話は、『少し変わったお話』と題して地蔵院住職湯浅大忠師が担当されました。仏陀や座禅体験など研修で来院する児童との関わりのなか、自分を見つめるという視点から、逞しく成長していく子供たちの姿について興味深いお話が聞かれました。

午前11時から恒例の法要が厳粛に営まれた後、午前12時から全員斎座に着き当院謹製の精進料理が振る舞われました。

斎座が終わる午後1時過ぎには、雨も上がり、青空も少しのぞかせ、秋蝉や法師蝉の鳴き声も聞かれましたが,秋はすぐ近くに感じずにはいられません。夏のような暑さはまだまだ続くようですが、開山堂の横の雨露に打たれたまだ若い尾花の穂が白く光り,少し重たげながらも涼しげに揺れていたのが大変印象的でした。

2018年

8月

08日

盂蘭盆山門大施餓鬼を厳修

あの甚大な被害となった西日本豪雨からまる一か月、未だ被災者は生活再建の見通しすら立っていない現状ですが、謹んでお見舞い申し上げると共に改めて一刻も早い復旧・復興を心からお祈り申し上げます。

さて、平成30年8月6日(月曜日)午前10時より『山門大施餓鬼会』が執り行われました。梅雨明けの豪雨に続いて記録的な猛暑は今月に入っても勢いは衰えず、出席者全員が全身汗びっしょりでお詣りをされました。

本堂の南側に設けられた施餓鬼棚に『三界万霊碑』や新盆の戒名を記した位牌を置き、浄水や食物を供え、五如来の施餓鬼幡立てて法要を営む。先祖供養はもとより、三界即ち過去、現在、未来にわたって、この世の生きとし生けるもの全ての霊をこの塔に宿らせてお祈りするのが習わしとなっています。

自然災害の多い日本は、災害と共生している国であるとも言われています。災害を受け止め、共存を誓い、豪雨や熱中症で亡くなられた多くの精霊に回向し供養する機会ともなったのではないかと思います。

八月初日から体温越えの危険な暑さに見舞われた日本列島。立秋を迎えたとはいえまだ夏本番、全国各地で35度超えの猛暑日が記録されています。会員各位におかれましてもくれぐれもご自愛されますようお祈りいたします。

2018年

5月

30日

平成30年度徳光院護持会総会報告

平成30年5月27日(日)午前10時より、今年度の徳光院護持会総会が開催されました。

当日の徳光院の森厳な境内は、美しい新緑で埋め尽くされ、大変爽やかな五月晴れの一日でした。

恒例の記念講演は『石鹸と合成洗剤』と題して、当山総代の澁谷油脂(株)会長澁谷卓磨氏が担当されました。

約一時間のスピーチでしたが、家事、入浴、掃除、洗濯など日常生活に直結した『石鹸・洗剤』という物質が、いかに人や自然と密接な関係性があるか、その重要性や大切さを改めて私達に認識させてくれました。良い油脂から作られた石鹸こそ命であり、利用の仕方次第で安全にも危険にもなりうること、それが身近なものだけに本来十分な専門知識を持つことも必要であること等々大変貴重なことを多く教えていただきました。

講演終了後は、開山、開基、会員物故者並びに各家累代追悼法要が厳粛に執り行われ、正午とともに出席者全員斎座に就き,京の季節の精進料理を味わい、和やかな懇親会となりました。

2018年

3月

23日

春彼岸法会を執り行いました

平成30年3月21日(春分の日)恒例の春彼岸法会が執り行われました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、彼岸の時期には季節も変わり、お墓参りのしやすい安定した気候になるというのに、当日は寒の戻りを受けて、全国各地で季節外れの積雪が見られ、荒れた天候になりました。当院も雪こそ降りはしなかったが、多くの方々が寒さと強風の中震えながら墓参されておられるのも大変稀らしいことでした。

言うまでもありませんが、彼岸とは悟りの世界を意味し、仏道精進をして彼岸に到るというのですが、そんな難解な教えと思うより、私たちの住む日本に連綿と受継がれてきた伝統的な先祖供養の仏教行事です。

春は花の季節。梅、桃に続き間もなく桜の開花が迫っています。梅は寒いほど香りが強いと云われ、桜も寒さで花の色づきが鮮やかになる。その開き切った花弁の透き通る美は「麗」と呼ぶのが似つかわしいと玄侑和尚が『法光』(発行臨済会№246)で述べているが、思いもよらないこの突然の寒気も来週には完全に過ぎ去って、桜は満開、文字通り空は晴れ、日影の明るく穏やかな春の日が、やがて訪れることでしょう。

人々の日常の忙しさもあって神道や仏教など宗教、日本伝統の文化を体験する機会がどんどん減ってきた昨今、彼岸会に出席し、本尊や墓前で回向し、暫し自分に向き合い、安心の時と場所にならんことを願っています。

2018年

1月

02日

元勝和尚の年頭所感『大いなるものに向かって』

                新年明けましておめでとうございます

  皆様にとって幸多き年になることを祈念申し上げます。

 昨年の日本は、夏の少雨(干ばつ)、秋の長雨(洪水)そして大きな台風と自然の驚異を感じた年でした。昨今大地震や台風など世界的な異常気象が日常的に起こっています。このような大自然の脅威に遭うことにより、我々は無力であること、そして日々何事もなく生活を送れていることが本当に有難いことに気付かされます。

 『大いなるものにいだかれることを今朝吹く風の涼しさに知る』

この歌は、当山第三世関精拙老師の法を継がれた山田無文老師(元妙心寺派管長)が、若い頃結核を病まれて御実家で養生されていたとき歌われたものです。

 中々病気も治らず、生きる希望も失った様な状況の中、何気なく縁側で南天を見ていた時にふっと涼しい風が吹いてきました。その時「俺はもう駄目かと思っていたけれど一人じゃなかった。孤独じゃない。大いなるものが何時も私を守り育ててくれている」と気付かれたのです。そして元気を取り戻し、大きな力を得て出家されたのです。

 私たちは、それぞれ因果因縁でこの大いなるものから生じ、やがてこの大いなるものに帰っていきます。この世に生まれてきたことに感謝し、今自分に与えられたことを全うすることが大切なのです。

スマップのヒット曲『世界で一つだけの花』には、「僕らは世界に一つだけの花 一人ひとり違う種を持つ その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」という歌詞があります。肝要なのは今自分に出来ることにベストを尽くすこと。後はこの私たちを包みこんでくださっている大いなるものにおまかせすればいいのです。

自分を見る方向を自分向きだけではなく、この『大いなるもの』、言い換えれば、自分以外の全てものに向けることが大事ではないでしょうか。

 物質、情報等々が溢れかえっている今の時代は、この『自分のするべき事』は何なのかを見失いがちです。水が高所から低い所へ流れていく様に、素直な心で本来の自分を見つけていくことが大切になります。

 自己を見つめるには座禅が最適です。座禅は姿勢を調え、呼吸を調え、心を調えていきます。短時間でも良いので座禅を続けることでこの『自分のするべき事』を見失うことなく、充実した毎日になることでしょう。

 座禅は決して難しいものではありません。一日一度は座禅をして自己を見つめる機会をどうか作ってください。

当院は、通年「座禅会」や「写経会」を行なっています。皆様にも参加いただき、自分自身を見つめ直し、より良い日々をお送り頂きたいと存じます。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

  平成30年 元旦

                 徳光院住職

                    橋本 元勝  合掌

2017年

11月

25日

紅葉とコラボ;弁財尊天・筆供養祭が営まれました

平成29年11月23日(勤労感謝の日)午前10時より、当山鎮守の「弁財尊天・筆供養祭」が営まれました。

昨夜来の雨もすっかり上がり、圓山の美しい紅葉は雨でしっとり水を含み一段と輝きを増してきました。

古から、弁財天は福徳賦与に神として信仰され、弁財天を囲繞する十五童子の中には筆硯童子がおられれることから、当山では「弁財天祭」と「筆供養祭」を併催して、筆致上達、廃筆感謝の祈願も執り行ってきました。

社殿の脇には、過去昭和58年(1983年)11月23日に能勢の黒御影石を素材とした「筆塚」が造られたが、これは自然と調和した野外彫刻分野で高い評価を受けた現代彫刻家の故山口牧生氏との縁を得て建立されたものです。

以来毎年当山の紅葉が最高潮に達する11月23日には、衆僧による祈祷に加えて、岡山の福田海本部の行者衆による「護摩供養」が厳粛かつ勇壮に執り行われてまいりました。

今日も山中に響き渡るほら貝の音色、燃え盛る護摩焚きの炎は、訪れた参詣者に凛と引き締めた気分、深い感動を与えてくれました。

2017年

9月

23日

秋彼岸会感懐:圓山の風・音・色

爽秋の候、秋風が立ち大変過ごしやすい季節到来となりました。

平成29年9月23日(秋分の日)恒例行事「秋彼岸会法要」が営まれた。

多宝塔から見上げる此処圓山の楠や楓が、俄かに秋色を帯びてきた。日ごとに落葉が進み、他方で紅葉が深まる境内全景が「彩の秋」へと変身を遂げつつあるようだ。

先月末まで、あれだけ力強く鳴いていた法師蝉が、彼岸に入って今年最後の力を振り絞って鳴く様に、なぜか少々寂しさを感じさせられる。

蝉の声に入れ替わって、やがて日暮れとともに鈴虫や蟋蟀の声が高まり、その涼しげな響きに心癒されるのも大きな楽しみである。

蝉が去り鈴虫が訪れる。自然界の主役の交代に命の交差を身に染みて感じる。

「暑さも寒さも彼岸まで」と云う。お彼岸に入ると昼が短くなって、暑さも和らぎ涼しくなり、厳しかった残暑や寒さに目途がつくとされ、彼岸は暦の上でも春秋の折り返し地点でもある。

お彼岸こそは、四季を通じて「巡る季節」や「命の循環」、自然に触れる楽しみまでも教えてくれる。       南無阿弥陀佛。

2017年

9月

13日

開山忌報告:百年遠諱事業へのご支援有難うございました

平成29年9月10日(日曜日)午前10時30分より、本堂において『開山龍淵・二世台岳両禅師百年遠諱法要』並びに遠諱記念事業『山門・開山堂修復落慶法要』が執り行われました。

今回の遠諱法要には、佐々木容道天龍寺派管長他、六十余名の僧侶・雲水が参集し、まことに厳粛かつ盛大なものとなりました。

よく晴れたこの日、初秋の青空を背景にどっかりと構えた開山堂に向かって、開山龍淵禅師をはじめ歴代の禅師たちの徳を慕い仰ぎ、その報恩に謝する思いで参加者全員礼拝し、ともに諷経(ふぎん)いたしました。

尚、この度の百年遠諱記念事業の完了により、本院の伽藍等の護持を無事果たし得られことは、ひとえに檀信徒各位の厚い信仰の顕現によるものと、改めて深謝いたします。

 

2017年

8月

07日

盂蘭盆山門大施餓鬼を営みました

 暑中お見舞いを申し上げます。

平成29年8月6日(日曜日)午前10時より、恒例『お盆施餓鬼会』が厳粛に執り行はれました。すでに午前9時には、気温31℃、湿度75%と、神戸の熱中症指数は危険水域に達していたにも拘らず、本堂の会場は参詣者で埋め尽くされるほどの盛況でした。

今年も梅雨入り以降、集中豪雨による土砂災害があいつぎ、「猛暑」」と「不順」で多数の犠牲者がでました。

ご存知の通り、施餓鬼法要はお盆の時期に行なわれ、亡くなった先祖や家族の供養を行うと同時に、こうした不特定多数の不幸な方々など全ての仏様(霊)のために心を込めて供養することもまた大きな目標の一つでもあり、お寺も大変力を入れて行っている仏教行事であります。

明日8月7日は、暦の上では早や「立秋」で、秋の気配が感じられるとされますが、暑さの頂点でもあり、この夏はまだまだ猛暑が続きそうです。この時期に秋とは大変違和感を持ってしまいますが、この暑さもやがて一段落して、暑さが恋しく感じられる時期がやってくることでしょう。

(フロントの写真は当日の徳光院の空を撮影したものです。夏の入道雲から秋の鱗雲といいますが、この夏空に秋は少しは感じられるでしょうか。)

2017年

5月

30日

徳光院護持会報告:百年遠諱事業と記念講演

入梅を控えサツキ満開の季節となりました。平成29年5月28日(日曜日)午前10時より、平成29年度総会が開催されました。昨年度の庶務報告や会計報告に続き、今年は『開山龍淵・二世台岳両禅師百年遠諱事業』の最終年度に当たり、進めてきた遠諱事業をはじめ境内整備工事にまたがる詳細な報告等も行われ、出席者全員の賛同を得て無事終了しました。いよいよ今年9月10日には念願の百年遠諱を迎える運びとなりました。会員の皆様には引き続きご懇志のほどよろしくお願いいたします。

引き続き、記念講演は「生け花と植物」と題して、護持会会員・佳生流家元・西村公延氏によって行われました。

「生け花」という言葉は、誰もが日常知るところですが、家元はひとたび開き直って「生け花とは何か」と問い直してくれました。

花といえば造形的なものから、絢爛豪華な栽培されたもの、優雅なものに多くの人の眼は向くのであるが、他方で路傍に咲く花、森の中で独り佇む花、水辺に寂しく咲く花にも、夫々に見逃すことのできない美しさがある。

家元は、身近な植物である「桜」,「ウラジロ」や「椿」を例に挙げながら、植物としての花材が自然界には山ほどあっても、その生育環境や性質に考慮を払い、その側に寄り添い愛情をかけてこそ、生け花の美しさ、素晴らしさ、清らかさが、観るものに語りかけてくれるという。家元が提唱する「花の心」とは、真にそれは花を愛していけることを楽しみ、その植物が生きている限り惜しみなく愛することに違いない。

講演終了後は、開山,開基、会員物故者並びに各家累代の追善供養が執り行われ、正午には、全員斎座に就き,京の精進料理を味わいました。

2017年

4月

22日

徳光禅院の花信風の季節

前々日に発達した低気圧によって、一晩中吹き荒れた暴風も朝方にはすっかり弱まった。今日は好天に恵まれて久しぶりに徳光院にお参りをした。今年の4月20日(木曜日)は、二十四節気の一つである「穀雨」である。穀雨は立夏の5月5日までの期間を指し,古くは農業の開始の目安とし、あらゆる植物の成長を助ける恵みの雨でもあるわけです。

穀雨が過ぎると気候も安定して、日差しも一段と強まり、この時季に降る雨としては、「百穀春雨」と称して、草花は生い茂り咲き始めるのである。花の種類には、つつじ・椿・やまぶき、そして藤や牡丹の花などがいっせいに咲きだす。

この日は陽気に誘われて、そんな春季の最後の「節気」を追いかけて、徳光院の境内のあちこちを散策してみました。

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2017年

3月

25日

春彼岸法要と新装間近の開山堂

恒例の春彼岸法要が、平成29年3月20日(月曜日・春分の日)に厳粛に執り行われました。今春も好天に恵まれ、大勢の参詣者が集い、墓地祭祀ならびに本堂読経回向は大変賑わいました。

寒い時期が続くと春彼岸到来にも気づかず、外出すら面倒になりがちです。お彼岸やお盆など日本伝統の風俗習慣が、まだまだ息づいていることは幸いです。こうした節目は何時までも大切にしたいものです。

昨年3月に着工した開山堂の改修工事が完工間近となり、新装成ったその美しい姿を思いもかけず観せてくれました。

思えば平成7年1月17日の阪神淡路大震災被害により、頂上が折れたままだった開山堂の屋根の宝珠も立派に取り戻した。新しくなって何故か創建当時(大正8年に川崎芳太郎によって寄進され建立)の勇壮、重厚な姿が蘇った感がして少なからず感慨深い思いがいたしました。

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2016年

10月

27日

紅葉と弁財天:秋を求めてお参り下さい

朝夕のめっきり冷え込む季節となりました。当院名物の楠の落葉も日を追って増えてきました。今後、木々の紅葉が進み秋が深まると同時に、これからの季節が当院の年中の一番美しい装いを凝らす時季でもあるわけです。

とりわけ11月23日(勤労感謝の祝日)開催される恒例の弁財天大祭の頃がそのピークとなります。当日は、午前10時頃から参詣者に甘茶、抹茶の接待も行います。

紅葉の溢れるこの圓山の豊かな自然の真っ只中、朱色に輝く山門をくぐり,重文の多宝塔を仰ぎ、数々の石仏を拝し、錦秋を満喫しながらどうぞお参り頂きたいと思います。

近くには境内に隣接して名瀑の布引の滝、絶景の見晴らし台や布引のハーブ園、また山深くには名水を貯えた登録有形文化財の布引ダム等々、私たちに大都市のすぐ近くにあることもすっかり忘れさせてくれる素晴らしい自然に満ちています。

是非お運びくださいますようご案内申し上げます。

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2016年

9月

22日

秋到来;秋彼岸法要と紫苑の花

平成28年9月22日(木曜日・秋分の日)恒例の「秋彼岸法要」は開催されました。

「暑さ寒さも彼岸まで」というが、季節の節目に彼岸がある。彼岸の時期を節目にして秋の深まりとともにやがて紅葉の季節へと移り変わる。そんな季節の変化の中に人々は、荘重な自然の生命の燃焼を感じ取る。

また、秋の訪れやゆく秋は人々は淋しいというが、お参りをして「六波羅蜜」の教えの話を聞き、「おはぎ」を食べながら、お彼岸は地域の人々とのコミニケーションの場となるのもこの時期であり、楽しくもあり、賑やかでもある。

今秋の墓参には、我が家の庭に咲いた「紫苑の花」(キク科・異名鬼のしこ草)を墓前に献じた。

紫苑の花といえば、ご存知のように平安後期の仏教説話の今昔物語で知られる草花でお彼岸と縁が深い。

そんなことなど知る由もない亡父が、昔庭に植え付けたのが、思いもよらず数年前から芽を吹き、今秋満開になったようだ。

そんな驚くほど強健な草花なのに、最近は花屋の店頭でも見られなくなり、稀少な花となってしまった。大変懐かしく、且つ珍しくもあり、亡き両親もきっと喜んでくれるのではないかと思い献花したのである。

2016年

9月

14日

恒例の開山忌法要を執り行いました

「白露」と言えば、本格的な秋が訪れ、草花に朝露がつき始める、そんな時季です。本堂南面の庭に植えられた薄にも幾らか穂が顔を出し始めたかに見える。

平成28年9月10日(土曜日)午前10時から、恒例の開山忌が開催された。今回の法話は、「精進料理を考える」と題して、本院と縁の深い、亀岡・徳壽院の住職山崎紹耕師が行いました。

山崎師は、花園大学で講師として教鞭を執る傍ら、毎年12月には2泊3日の合宿を行い、食事の提供を通して、後輩僧侶の教育と料理の普及にも努められれている。合宿では、生姜飯や「国清汁」(お米のとぎ汁で作るエコ料理)などが参加者の学生に中々の好評を得るそうです。

精進料理は、その発展過程から「極東の郷土料理」とも呼ばれ、和食の基本形でもある。多くの若者達に食べてもらい、是非この伝統を後世に伝えたいと頑張っておられれるとのことです。

元来、精進料理の「精進」とは修行するため、すなわち精魂を傾け修行に邁進する意味合いが込められている。修行の戒律として有名な「五観文」に示されているとおり、「謙虚に、味わい、食べ過ぎず、生命の維持と修行の完成」を目指すこと。戒律だからといってそれは命令ではなく、心で感じ取ることにこそあるという。

短時間の法話ではありましたが、佛教1700年の歴史の中で位置付られた、身近で有意義な料理の話が楽しく聞けました。最近、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたが、この際、私達は食について考え直してみるのも必要かと思われました。

引き続き11時から、厳粛に開山忌法要が行われ、正午には、出席者全員は斎座に着きました。昼食に出された料理は,もちろん当院謹製の精進料理であったことは言うまでもありません。

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2016年

8月

09日

「お盆施餓鬼会」が営まれました

連日猛暑日が続いています。花火や盆踊り、夏祭りとまさに夏一色となり、今年もお盆の時期となりました。本日8月6日(土曜日)は、広島に原爆が投下されて71年目の記念日でもありますが、毎年のことながらこの日は、当院の重要な年中行事である「お盆施餓鬼会」の開催日であり、久しぶりに境内は多数の参会者で大変にぎわいました。

本堂の建物周囲は五色の旗や幕で飾られ、本堂の正面南側に施餓鬼棚が作られ、その上に「新盆の戒名」が書き記された位牌などを置き、五色の施餓鬼旗を立てて法要は厳粛に営まれました。

五色とは、青、黄、赤、白、黒で、青の代わりは緑、黒の変わりは紫が使われます。仏教における如来の精神や智慧をあらわすといわれています。

突然、頭上で「ジー・ジッジジ」という蝉の鳴き声がした。本堂の軒先に突き出た施餓鬼棚に飾られ竹笹を掠めるように飛び去る油蝉の行き先には、真夏の太陽と青空がまぶしく輝いていたのが大変印象的でした。

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2016年

5月

31日

徳光院護持会報告;「椅子座禅指導」も行われました

平成28年度徳光院護持会総会
平成28年度徳光院護持会総会

平成28年5月29日(日曜日)午前10時より恒例の護持会総会が開かれました。懸案の「開山龍淵・二世台岳両禅師百年遠忌事業」は、今年3月より開山堂及び本堂屋根一部改修工事が着工され、いよいよ事業はお蔭様で最終段階を迎えつつあります。

ひとえに会員皆様の強力なご支援とご協力によるものと心より御礼を申し上げる次第です。

今年の記念講演は、「禅のこころ」と題して、本院住職橋本元勝和尚による「椅子座禅指導」が行われました。

出席者には定例行事の味道会(座禅会)や空心会(写経会)の経験者もおられ、この清々しい万緑の季節にふさわしく、大変有意義なひと時がもたれました。

(上記掲載の写真は椅子座禅と開山堂改修工事風景)

 

なお、「椅子座禅指導」については、当ホームページのタイトルメニュー「参拝・交通案内」に掲載している「徳光院・椅子座禅研修の栞」を是非ご参照ください。

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2016年

3月

23日

麗かな日ざしのなか春彼岸法要が執り行われました

平成28年3月20日(日)恒例の春彼岸法要が執り行われました。桜は、まだまだ固いつぼみでしたが、鐘楼わきのサンシュユ(野春桂)が、桜に代わって満開で迎えてくれた。また、納骨堂横で鈴なりになって、ピンクの花をつけたアセビ(馬酔木)の花も見事でした。

厳しい冬を乗り越え、待ちわびたこの季節に見る花は、参詣者の心を和ませてくれるのに十分だった。今日は彼岸の中日、昼と夜の時間の長さが等しくなり、気温の上りも一年のうちでも最も大きいといわれるが、まだまだ寒さが残る一日でもあった。

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2015年

9月

25日

「秋風一夜百千年」 秋彼岸法要を無事終えました

秋彼岸法要の墓参風景
秋彼岸法要の墓参風景

平成27年9月23日(秋分の日) 恒例の秋彼岸法要が執り行われました。この日は「シルバーウイーク」と呼ばれる五連休の最終日。日中の日差しは強く、全身が汗ばむほどの気温でしたが、いつものように疲れも見せず、本堂や納骨堂、墓地は今年も多数の参詣者で賑わいました。

早くも徳光院の境内には、紅紫色や白色の秋萩が美しく咲き乱れ、秋風が日増しに吹く季節となりました。

   秋風一夜百千年 

墓参しながら一休禅師が遺した言葉が思い出された。「秋風の中あなたと共に居るこの一夜は、百年千年の歳月にも値する」という意味なのですが、彼岸に健在だった頃の両親達と墓参した束の間の想い出が、ふと脳裡に浮かんだことでした。

この一年は、目前の雑事に阻まれ、自身を振り向く余裕すら無かった心を何故か不思議に落ち着かせてくれた彼岸の墓参でもあったと思うのでした。

   ひしめきて ただひと時の 墓参かな (蛇笏)

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2015年

9月

14日

開山毎歳忌・恭堂和尚称名忌を執り行いました

本堂で行道(おねり)する僧侶
本堂で行道(おねり)する僧侶

平成27年9月8日、9日の両日に亘り、「開山・歴代和尚毎歳忌」ならびに「恭堂和尚称名忌」の各法要が厳修された。8日は午後4時より衆評、午後5時より開山・歴代毎歳忌に引き続き恭堂和尚十三回忌宿忌(逮夜)を行い、翌9日には午前11時より恭堂和尚称名忌が執り行われた。

当日は、台風18号の影響で生憎の雨降りとなったが、壇徒各位の多数の出席者で賑わった。

言うまでもなく、9月9日は先住恭堂和尚の命日であり、当山5世として40数年にわたって禅を広めるとともに、当山の守塔に全力を尽くされ、改めてその功績と大いなる遺徳が今日偲ばれるところである。

恭堂和尚と親交があり、縁が深かった海清寺僧堂師家加藤月叟老師をはじめ、円福寺僧堂師家政道徳門老師、祥福寺僧堂師家木村太邦老師ほか、総勢28名に上る僧侶、雲水の出席の下、式は本堂入場、九拝、行道と厳粛な雰囲気のなか執り行われた。

式が終了後は、全員が斎座に就き、雲水の方々の給仕で精進料理を頂きながら、お神酒が好きであった恭堂和尚を思い浮かべつつ、和やかなひと時が過ごされた。

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2015年

8月

11日

猛暑の中「山門大施餓鬼会」が開催されました

平成27年8月6日(木)午前10時より、恒例のお盆施餓鬼会が厳修されました。二十四節気の一つである立秋が目前にありながら、連日猛暑日が続き、まことに熱い一日でしたが、大勢の参会者が元気な姿を見せてくれました。

寺院においては、お盆施餓鬼は彼岸と並んで大切な仏教行事であり、正月とともに一年の大切な区切りでもあります。そして、すべてのご先祖様に手を合わせ、そのお蔭で私どもがあることを感謝し、みんなで先祖供養という布施ができることに感謝する。これが施餓鬼の心得となっているわけです。

奇しくも、この日はあの広島の原爆投下の日であり、今年で満七十年目の夏を迎えた日でもありました。また想えば、あの阪神大震災や東日本大震災の激甚な被災からの復興、復旧を思うにつけ、亡くなられた多くの犠牲者の方々の冥福を祈る共に、改めて平和を願い、誓う機会でもあります。

仏教では、人間の心は「六道」と呼んで六つの変化をし、人間は六道の間を生まれ変わり、死に変わりして迷い続けると言われますが、私達は「今を生きる」自己の心の在り様にしっかりと向き合って行かなければならないと思います。

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2015年

5月

25日

徳光院護持会総会が開かれました

      平成27年度徳光院護持会総会「記念講演」風景
      平成27年度徳光院護持会総会「記念講演」風景

平成27年5月24日(日曜日)午前10時より恒例の徳光院護持会総会が開催されました。

新緑の楠や楓の緑が、春光に輝き真に美しい一日でした。

元勝和尚より、昨年度の庶務報告や会計報告に続き「百年遠諱事業」の進捗状況と今後の工事計画等について説明が行われました。続いて社会福祉法人「神戸光の村」理事長の東馬場良文氏の記念講演、そして開山・開基ならびに会員物故者等の追善法要や懇親会が執り行われ無事総会を終えました。

今後とも引き続き皆様のご協力、ご支援のほどお願い致したいと存じます。

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2015年

4月

07日

春の錦「花まつり」を開催しました

平成27年4月7日(火曜日) 午前10時から、恒例の灌仏会(花まつり)を開催しました。お釈迦様が、4月8日(諸説有)に誕生したという伝説に基づくお祀りで、地方によっては旧暦の日取りで行うが、本院は新暦で今年も一日繰り上げて執り行った。

本堂の祭壇前には、季節の花で美しく飾られた「花御堂」が設けられ、空心会(写経)の方々によって次々と甘茶が灌がれ、賑やかにお釈迦様の誕生を祝いました。

甘茶で硯の墨をすり、般若心経を一巻書写し、納めた後の気分は格別である。この一年もまた決意を新たにして過ごせることでしょう。

灌仏会は、別名「仏生会」「降誕会」や「花まつり」などとも呼ばれ、古くは奈良時代の「日本書紀」の推古天皇14年(西暦606年)の条に 「この年より初めて寺毎に4月8日、7月15日設斎す」とあり、「盂蘭盆会」と共に日本最古の仏教行事の一つとなっている。

また、平安時代中期の仏教説話集である「三宝絵詞」(永観2年[西暦984年]成立)によれば、旧暦卯月八日は「仏様をはじめ万物が生まれる日」と説かれ、縁起はもとより種まきに最適時期として伝承され、五穀豊穣を祝い願う春の予祝行事とも習合して、現在では一般に「花まつり」の名で親しく呼ばれる春の宗教行事でもある。

こうした日本独特の文化は、是非とも今後継続し、後世にも伝えたいものです。

  灌仏や 皺手合する 数珠の音  芭 蕉

2015年

3月

24日

春彼岸会法要を執り行いました:「桜の歌人西行に想う」

春彼岸の墓参風景
春彼岸の墓参風景

平成27年3月21日(春分の日)は「彼岸の中日」である。本堂では午後2時から恒例の春彼岸会法要が営まれた。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、今朝の徳光院は残寒で足下が冷えた。しかし桜の開花を待つかのようにこの日を境に参詣者もぐんと増える。今日も日が昇るにつれて境内は墓参者とその家族で大変賑わった。

ところで、彼岸法会は日本独特のものだ。浄土思想と結びつき、昔人は彼岸の中日に太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方にあると考えられる極楽浄土に思いをはせたとされ、何時しか生を終えて行った祖先を供養する行事となってきたようだ。

ところで、この時期に春彼岸や浄土、桜となると、平安時代の桜の歌人西行を思い浮かべる。深く生命を見つめ、花や月を愛でた西行は、孤独な暮らしや旅から多くの歌を詠んだ。なかでも、西行が年老いて「桜の花を観ながら死にたい」と詠んだ歌がある。

  願はくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ

旧暦の2月の満月のころとは、今の3月下旬から4月上旬の桜の季節に当たり,また釈尊の命日である旧暦2月15日ごろでもある。実際西行が来世に旅立ったのは旧暦2月16日であった。(建久元年(1190年)如月16日に河内・弘川寺で73歳で没した)

若くして何もかも捨て出家した西行であったが、決して聖人ではなかった。世の無常を感じ、悟りの世界にあこがれつつ、現世への執着も捨てきれずに悶々とする中、都を離れ、吉野に移り住み、また四国を巡礼するなど、全国を旅しながら花鳥風月や出家後の迷いや心の弱さを素直に歌に詠みこみ、気ままに生きた。

西行は、世の無常を感じつつ、死とどう向き合えばよいかも深く考えるようになっていった。最晩年はどんな心境であったのか、往きついた西行の心が、少なからず推し量れそうだ。そこにはきっと西行が探し求めていた極楽浄土(仏の世界)が、広がっていたことであろう。

にほてるや なぎたる朝に見渡せば 漕ぎゆく跡の浪だにもなし

この歌は、慈円の「拾玉集」でつたえられ、比叡山・無動寺の大乗院のはなち出(母屋から外へ建て増した建物)から琵琶湖を見やりて詠った西行最後の歌境となった。

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2015年

1月

08日

元勝和尚の年頭所感「より良く生きていくためには」

新年明けましておめで  とうございます。

皆様にとって幸多き年となりますように心からお祈り申し上げます。

今年は正月から雪が降り積もりました。この純白の雪景色のように一年清らかな心でありたいものです。

昔から「一年の計は元旦にあり」と言い、何事も最初が大事であり、一年で言えば元旦に計画を立てて物事を進めることが大切という意味ですが、他にも「一年の計は努力にあり」「一生の計は勤めにあり」など、一年の計画は日々の努力で決まり、一生の計画はまじめに勤めることで決まるということわざもあります。

ではより良く生きていくためには、何を努力し、何に勤めるべきでしょうか。

中国唐代詩人の白居易は、鳥彙道林禅師(ちょうかどうりんぜんじ)に仏教の教えの根本を尋ねました。すると禅師は、「諸悪莫作・衆善奉行」と答えられました。「悪いことをするな、善いことをせよ」という意味です。白居易は、「そんなことは、三歳の童子でも知っていますよ」と禅師にお話しすると、鳥彙和尚は動ずることなく「三歳の子供が知っていても、八十の老人すらこれを実行することは難しいぞ!」と応じたのです。

また、お釈迦様は「因果因縁」を説かれました。物事には必ず因(原因)があり、縁があり、そして結果があると。日々善因を積み重ねて行くことに努力し、この世に生まれた使命を全うすることが肝要なのです。

使命を果たすこと、それは”なりきること”に通じます。例えば、お父さんは「お父さん」になりきる、先生は「先生」になりきる。生きる勤めをきちんと果たすことを心がけたいものです。

日本には至るところに神様、仏様が祀られています。家のお仏壇の前に座り、ご本尊様やご祖先様に「自分はちゃんとしていますか」と問いかけ、お寺や神社に行けば手を合わせ「自分は悪いことはしていませんか?善いことをしていますか?」と問いかけることが、より良く生きて行く礎になります。自己を見つめる機会をどうか作ってください。

当院は、通年座禅会や写経会を行っています。皆様にもご参加いただき,自分を見つめ直し、より良い日々をお送り頂きたいと存じます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

   平成27年 元旦     徳光院住職

                     橋本元勝 合掌

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2014年

12月

14日

釈尊の遺徳を顕彰する空心会でした

釈尊を祀る重文の多宝塔
釈尊を祀る重文の多宝塔

今月8日に定例の空心会(写経会)がひらかれましたが、この日は釈尊が臘月(旧暦12月)の8日に降魔成道(悟りを開くこと)を記念して行われる成道会で、臘八会とも称して各寺院で法要が実施される。

禅寺は、古来より「二祖三仏忌」の年5回の法要を大切にしてきました。二祖とは、その寺を創建した和尚(開山)の祥月命日に行う「開山忌」、禅宗の初祖である達磨大師の10月5日の命日に行う「達磨忌」である。三仏忌は、4月8日の釈尊の誕生を祝う「降誕会(灌仏会または花まつり)」、2月15日の釈尊の入滅にその徳を偲ぶ「涅槃会」、そしてこの日の12月8日の釈尊の悟りを祝う「成道会(臘八会)」である。

成道会の日には、修行道場を持つ禅寺は、12月1日から8日の朝にかけて釈尊成道を記念して修行僧が昼夜を通して僧堂で接心を実施する。大変厳しい修行でこの間は睡眠も結跏趺坐したままとり(臘八接心という)、最終日を臘八会に合わせるのが行事となっている。

写経においても、静かに座って調身、調息、調心に勤め,お釈迦さんの悟りの心に触れることで本来の自分、即ち仏の心を持った自分を取戻すことが求められる。

今日も定例の写経が終わると、全員そろって書院で斎座に就いた。書院の中央の床の間には、釈尊の悟りを祝って釈尊の条幅が掛けられ,言わば仏祖の前で日頃の修行(写経を通しての修行)を振り返り、慎んだのである。

人夫々が、日常生活の様々な局面で悩み、思い煩い、立ちすくみながらも、生病老死にわたる人生苦を克服しようとする、そのような「道業」を成さんと欲する思いの中で、この日の「食事五観文」を読み上げたのであった。

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