平成27年9月23日(秋分の日) 恒例の秋彼岸法要が執り行われました。この日は「シルバーウイーク」と呼ばれる五連休の最終日。日中の日差しは強く、全身が汗ばむほどの気温でしたが、いつものように疲れも見せず、本堂や納骨堂、墓地は今年も多数の参詣者で賑わいました。
早くも徳光院の境内には、紅紫色や白色の秋萩が美しく咲き乱れ、秋風が日増しに吹く季節となりました。
秋風一夜百千年
墓参しながら一休禅師が遺した言葉が思い出された。「秋風の中あなたと共に居るこの一夜は、百年千年の歳月にも値する」という意味なのですが、彼岸に健在だった頃の両親達と墓参した束の間の想い出が、ふと脳裡に浮かんだことでした。
この一年は、目前の雑事に阻まれ、自身を振り向く余裕すら無かった心を何故か不思議に落ち着かせてくれた彼岸の墓参でもあったと思うのでした。
ひしめきて ただひと時の 墓参かな (蛇笏)
コメントをお書きください