徳光院護持会報告:百年遠諱事業と記念講演

入梅を控えサツキ満開の季節となりました。平成29年5月28日(日曜日)午前10時より、平成29年度総会が開催されました。昨年度の庶務報告や会計報告に続き、今年は『開山龍淵・二世台岳両禅師百年遠諱事業』の最終年度に当たり、進めてきた遠諱事業をはじめ境内整備工事にまたがる詳細な報告等も行われ、出席者全員の賛同を得て無事終了しました。いよいよ今年9月10日には念願の百年遠諱を迎える運びとなりました。会員の皆様には引き続きご懇志のほどよろしくお願いいたします。

引き続き、記念講演は「生け花と植物」と題して、護持会会員・佳生流家元・西村公延氏によって行われました。

「生け花」という言葉は、誰もが日常知るところですが、家元はひとたび開き直って「生け花とは何か」と問い直してくれました。

花といえば造形的なものから、絢爛豪華な栽培されたもの、優雅なものに多くの人の眼は向くのであるが、他方で路傍に咲く花、森の中で独り佇む花、水辺に寂しく咲く花にも、夫々に見逃すことのできない美しさがある。

家元は、身近な植物である「桜」,「ウラジロ」や「椿」を例に挙げながら、植物としての花材が自然界には山ほどあっても、その生育環境や性質に考慮を払い、その側に寄り添い愛情をかけてこそ、生け花の美しさ、素晴らしさ、清らかさが、観るものに語りかけてくれるという。家元が提唱する「花の心」とは、真にそれは花を愛していけることを楽しみ、その植物が生きている限り惜しみなく愛することに違いない。

講演終了後は、開山,開基、会員物故者並びに各家累代の追善供養が執り行われ、正午には、全員斎座に就き,京の精進料理を味わいました。

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