平成29年11月23日(勤労感謝の日)午前10時より、当山鎮守の「弁財尊天・筆供養祭」が営まれました。
昨夜来の雨もすっかり上がり、圓山の美しい紅葉は雨でしっとり水を含み一段と輝きを増してきました。
古から、弁財天は福徳賦与に神として信仰され、弁財天を囲繞する十五童子の中には筆硯童子がおられれることから、当山では「弁財天祭」と「筆供養祭」を併催して、筆致上達、廃筆感謝の祈願も執り行ってきました。
社殿の脇には、過去昭和58年(1983年)11月23日に能勢の黒御影石を素材とした「筆塚」が造られたが、これは自然と調和した野外彫刻分野で高い評価を受けた現代彫刻家の故山口牧生氏との縁を得て建立されたものです。
以来毎年当山の紅葉が最高潮に達する11月23日には、衆僧による祈祷に加えて、岡山の福田海本部の行者衆による「護摩供養」が厳粛かつ勇壮に執り行われてまいりました。
今日も山中に響き渡るほら貝の音色、燃え盛る護摩焚きの炎は、訪れた参詣者に凛と引き締めた気分、深い感動を与えてくれました。