早や暦の上では立秋を迎えました。皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
さて、新型コロナ感染拡大が続き開催が心配されましたが、昨8月6日(木曜日)午前10時より、恒例の『盂蘭盆山門大施餓鬼会』が営まれました。例年と違ってコロナ感染の影響下で出席者もいつもの半数以下と寂しい法会となりましたが、それでも熱心な参詣者の方々に見守られて無事終えることができました。
盂蘭盆施餓鬼会は初秋のお盆の時期に日本古来の祖霊信仰として行われてきた仏教行事ですが、いつの時代にも大切にしていきたいものです。
昨今の一向に止まらないコロナ感染は、多くの人々に将来の不安や恐怖すら与え、私たちの生命や生活を脅かす存在となっています。こうした災厄を私達は避け、遠ざけてばかりいるわけにはいきません。こんな時にこそ現実に向き合い、今日という日を生き抜くためにも将来に向かって強い意志と覚悟が求められます。
新緑の生命輝く季節。盂蘭盆施餓鬼会を通して少なからず親族が集まり、正面の先祖を祀る精霊棚に向かい供物とお経をあげて有縁無縁の霊を慰め、ご先祖様や有縁無縁の生命に生かされていることに深く感謝するこの機会を大切にしたいと思います。